ヒースローでの免税手続き(VAT):書き方・免税範囲・返金額(還付率)

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ヒースローでの免税手続き(VAT):書き方・免税範囲・返金額(還付率)

ロンドン旅行の楽しみのひとつは、ショッピング。現在イギリスでは、20%の税金(VAT)が、多くの物にかかっています。それが免税になるんです!そう思うとついついお土産や自分の物を買いすぎてしまうので、要注意なのですが・・・。

実際のVATの還付率~免税は、いくら?いつ返金される?


実は最初は、VATが20%だから、10000円のものを買ったら2000円まるまる戻るんだ!なんて思っていたら、これが全然違うんですね!!手数料などが引かれてしまうんです。


例えば、実例ですが、275ポンドの買い物(そのときの為替は1ポンド139.404円で、日本円だと38336円)をクレジットカードでしたのですが、20%=55ポンドの返金ではなく、3924円(振り込まれたので「円」でしか分からず、同上の為替で計算すると約28ポンド)しか戻りませんでした。この返金額だと、還付率は約10%


また同じ日に違うお店で、90ポンドの買い物をしたのですが(日本円で12545円)、これも、単純計算で20%=18ポンド(同上計算で2509円)戻るかなと思ったら、1001円(約7ポンド)しか戻りませんでした。これは、約7%の還付率です。


VAT(税金)は20%でも、その手続きにコストがかかるから、20%全部は戻らないんですね。それでも、積み重なったら結構な額になるので、免税手続きはできるだけやっています。


免税の還付は、クレジットカードへの振り込みを依頼すれば、大抵の場合すぐ(数日ぐらいで)振り込まれます。でも買ったお店により、一ヶ月かそれ以上かかる場合もあるようです。(その場合は、ヒースローのCustomsで言ってくれます)


また現金で返金してもらおうとすると、レシート1枚ずつに手数料が発生するそうで、カード口座への返金を頼んだほうがお得のようです。

免税対象の物をお店で買ったら、VAT還付申請用紙(VAT FORM)をもらおう!


ヒースロー空港で免税手続きをするには、まず、買ったお店で免税書類をもらう必要があります。「VATの書類(a VAT Refund Form)をもらえますか?」と聞けば、書類をくれるか、すぐ書類を作ってくれるはず。


書類を作ってくれる場合(デパートや高級ブランド品店に多いです)は、パスポートが必要なので、必ず持参しましょう。いろいろ記入しておいてくれます。そしてレシートとそのVAT書類をホチキスで閉じて渡してくれることが多いです。


もしお店が書いてくれないときは、自分で記入します。パスポート番号や住所、入国/帰国の日など、すぐ分かることばかり。分かりやすい字で丁寧に書きましょう。


vat2.jpgまた、特別のVAT FORMではなく、まるでレシートのようなFORMをくれる場合もあります。(写真右。クリックすると大きな写真が出ます)


これは、大抵の場合、左端にある赤で囲んだところに、"FILL IN HERE"とか、"READ & SIGN"とか書いてあるので、その指示に従い、パスポート番号や、住所、メールアドレスなどを書き、サインをします。(パスポートのサインと違っても、大丈夫でした)


このフォームの場合、一番上のところに、還付額が書いてあることがあります。(Your Refund Amount)


どんな書類にしても、ヒースローのVAT Refundに行く前に、必要事項を全て書き込んでおきます。(封筒に入れて渡してくれる場合もよくありますが、この封筒は最終的には使いません)


ただし、お店によって、何ポンド以上買わないと免税を適用しないという最低金額を決めています。デパートなら違うフロアで買っても、全部の合計金額で判断するので、こまごま買ってもお得です。(ハロッズは50ポンド以上セルフリッジは75ポンド以上、など)


でも、免税対象ではないものもあるので、要注意!元からVATがかかっていない本・食品(チョコレートなど例外もあり)・14歳未満の子供服は、対象外。また、ネットで買ったもの、サービスに対する代金なども申告できません。買い物の上限金額は、無いみたいですね。

ヒースローのCustoms/VAT exports(VAT Refunds)


ヒースローでは、それらの書類を持って「Customs/VAT exports」または「VAT Refunds」とあるところに行きます。たいてい行列ができているので、待っている間に係員が先にチェックしてくれ、記入できていない個所などを指摘してくれます。

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買ったものは、もし必要ならすぐ見せられるように手荷物に。もし買ったものをスーツケースに入れて預け荷物にしたいなら、預ける前に手続きし、その後荷物をスーツケースに入れて預けます。


●ヒースロー空港公式HP(英語)にある、日本語での説明は、ここから、どうぞ。(なぜだか、ターミナル3しか書いてありませんが)


各ターミナルに1つありますが、ツアー客などがどっと来たときには、大混雑。時間には、余裕を見て行ったほうがいいですよ。


そして並んでいて順番が来たら、カウンターでパスポートと帰国のチケットと一緒に、書類とレシートを渡します。係の人は、いつ入国したか、今日帰るのか、買ったものはどこに入れてあるかなど聞きながら書類をチェック。チェックが終わったら、書類だけ取って、レシートは「VAT」という赤いスタンプを押して返してくれます。(お店でくれた封筒も返してくれます)

vat1.jpg


これで、手続きは終了。書類さえ揃っていれば、意外と簡単!行列が長すぎて、VAT還付をあきらめる人もたまにいるので、時間にはくれぐれも余裕を見ておきましょう!

ちなみに、20万円以上の品物を海外で買うのは要注意!


海外で物品を購入して日本に持ち帰るとき、一定金額を超えると日本の関税がかかります。帰りの飛行機の中で申告書類を書かされる、アレです。


お酒は3本まで、香水は2オンスまで免税、などとあるのは、誰でも良く知っていると思いますが、品物(ブランド品など)で一点で20万円を超えるものは、15%の関税がかかるんです!(残念ながら私は経験ありませんが...)


いろいろ買ってトータル20万以上になった場合は、20万を超える金額に対しての関税だそうです。別送品も含まれるので要注意!


詳しくは、下記を参考にしてください。
 > 旅行者の免税範囲


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