必ず行きたいザ・シャード展望台!安いチケットの買い方や料金、アフタヌーンティー、ディナーがおすすめレストラン・バーなど
ロンドンの街の絶景を楽しめるとして人気の観光スポットが、「ザ・シャード展望台」(The View from The Shard)。
2012年ロンドンブリッジ駅から徒歩約3分のところに誕生した、西ヨーロッパで一番高いタワー「ザ・シャード」(ロンドンブリッジ・タワーとも呼ばれ、尖塔の高さ約310m、地上87階建て)の中の、72階(高さ244m)にあります。
(下はテートモダン美術館へ行く「ミレニアム橋」から見た「ザ・シャード」)
ロンドンで2番目に高い「スカイガーデン」(155m)より約100mも高く、360度のパノラマ展望台で、約40マイル(62km)先まで見えます。その眺めはロマンチックで、圧巻!
ザ・シャードのオープン時ロンドン市長だったボリス・ジョンソン氏が、フランスだって見える!(100km先なのですが)と言ったぐらい、はるか彼方まで見える気がします。
72階は部分的に屋外で、完全に屋根のないところもあり自然の風も入ってくるので、まるで鳥になった気分!(高層で強い風が吹くときもあり、寒い季節は、「寒くて30秒もいられなかった」という人もいるのでかなり暖かくしていったほうがいいですよ)
おすすめの時間は、何と言っても日没タイム!お天気が良ければ、地平線に沈む太陽を見ることができます。「言葉を失う美しさ」と、誰もが絶賛する絶景!
シャード(Shard)とは、破片・かけらという意味。shard of glass(ガラスの破片)、metallic shards(金属片)などのように使われますが、建物の全面に角度をつけてガラスが約1万1千枚取り付けられており、移り変わる空や周囲の風景を破片のように切り取って映し出しています。
建築設計は、イタリアの建築家レンゾ・ピアノ。そう、パリのポンピドゥー・センターや、NYのホイットニー美術館、関西国際空港旅客ターミナルビルをデザインした建築家です。
年中無休で、基本は10:00 ー 22:00までオープン(入場は21:00まで)ですが、季節によってもっと早いときもあります。カレンダーを確認したほうがいいですね。
セキュリティもしっかりしていて、展望階へのエレベーターに乗る前には空港並みのチェック!手荷物検査があり、また大型の荷物(55×38×20㎝を越えるもの)は持ち込み禁止。預かってもくれないので、入場ができなくなります。旅行者の人などは、どうぞ、気をつけて!
ベビーカーだけは、専用の置き場に置かせてくれるそうです。
エントランスからは高速エレベーターで33階まで行き、そこで乗換えて68階に到着。69階に階段で上ると、ここも全面ガラスの360度見える展望ギャラリーですが二重窓になっています。(72階にも階段で行きます)
この69階フロアには、「超ハイテク」な体験型の望遠鏡(テレスコープ)が12台ほどあって、見たい場所が拡大して見えるだけでなく、インプットされている晴れの日のビューや夜景ビューまでパネル操作で見えてしまいます!
だから万が一悪天候の時に行ってしまったら、この望遠鏡をのぞいてみるといいかもしれません。無料ですが、1人約2分ぐらいしか見られないようになっています。
また入場は30分単位で区切られていますが、展望フロアには何時間でもいられます。バーもありますよ。
ザ・シャード展望台(72階)は、その高さだけでなく、入場料がとても高いことでも有名!当日券だと、大人ひとり£32(約4160円)、子ども£25(約3250円)になってしまいます。(1ポンド=130円で計算)
東京スカイツリーの当日入場チケットの料金(休日)は、大人2300円なので、やっぱりかなり高い印象ですね。
でも、少し安く買える/行ける方法が2つあります。
(1)ロンドンパス(The London Pass)を利用する
購入すれば、期間中、ロンドンの観光名所80か所以上で使える「ロンドンパス」。大人の場合、料金は次のようになっています。
2日間パス・・£99
3日間パス・・£125
6日間パス・・£169
10日間パス・・£199
購入する時期によって、少し安いときもあります。
(例えば、2019年夏は8月25日までに買えば、3日間パス£110、6日間£139、10日間£159でした)
最新の料金は、こちらで確認できます。
>> ロンドンパスのHP(英語)
ロンドンパスで行ける80以上の観光スポットは、こちらに掲載されています。
●ただしロンドンパスだと入場日時の予約まではできないので、混んでいるときには並ぶ必要があります。
(2)英国政府観光庁オンラインショップで購入する。
展望台にのぼる日時を指定して、eチケットを購入することができます。当日売りの金額より約10%安くなります。そして混んでいても優先的に入場できます。
eチケットはメールで送られてくるので、印刷したもの持参するか、スマートフォンに表示したeチケットを入口でスキャンします。
行く日時がはっきりしている人に、おすすめ!展望台でシャンパンが飲めるシャンパン付きのチケットもありますよ!
詳しくは、こちらから。
ロンドンでは、毎年秋(9月)にオープンハウスというイベントが行われています。ロンドンの、通常は入れないような貴重な建物や歴史ある建築物、そして個人の素晴らしい邸宅などを無料で訪問・鑑賞できるのです。
そのイベントに、ここ数年毎年参加している建築物のひとつが「ザ・シャード展望台」。
2日間に渡って、50名ずつ無料で入場できます。倍率は高そうですが、もし9月のその時期ロンドンに行く予定があるなら、ダメもとで応募してみるのもいいですね。
詳しくは、次のページをどうぞ。
>> ロンドンの素晴らしい建築物が無料で見られる!ロンドン・オープンハウス
ザ・シャードは実は、ホテルやオフィス、マンション、レストラン・バーなどの入った複合施設タワー。フロアで見ると、次のようになっています。
68-72階:展望施設(高さ約244m)
53-65階:マンション
34-52階:ホテル(シャングリラ・ホテル)
31-33階:バー・レストラン
2 -28階:オフィス
31階~33階にあるのは、「アクア・シャード」(モダン・ヨーロピアン料理/31階)、「オブリクス」(NY風グリルレストラン/32階)、「胡同/ハトング」(中華料理/33階)、そしてシャングリラホテルのカジュアル・バー「バー31」(31階)。
高さは展望台の半分ぐらいなのでやや眺めは違いますが、ロンドンの街を見下ろしながら食事やお酒を楽しめます。
そして35階には、シャングリラ・ホテルの「ティング・レストラン」(アジア風モダンヨーロピアン料理)と、「ティング・ラウンジ」(カジュアル料理、アフタヌーンティー)。ホテル最上階52階には、バー「ゴング」があり、ここはロンドンで最も高い位置にあるバーです。
どこも、ドレスコードはスマートカジュアル。あまり気負わずに行けますよ。
予約は全て公式HPからできます。
>> ザ・シャードの公式HP
(以下の値段などは2019年の情報。全て税やサービスチャージ(13.5%)抜き)
◆「アクア・シャード/aqua shard」(モダン・ヨーロピアン料理/31階)
朝食は 7.00am-10.30amで£19.5~。平日ランチは2品コース£28、3品コース£32など。夜はアラカルトメニューや、シェフのおすすめ4品コース£65~、ウィークエンドブランチは、3品コース£44~。
アフタヌーンティもできます!今は"MARY POPPINS AFTERNOON TEA"として、メリーポピンズをモチーフにした可愛い食器やアフタヌーンティ・スタンドを使っています。
バー・コーナー(12:00から)は、予約なしでも入れます。
◆「オブリクス/Oblix」(NY風グリルレストラン/32階)
コーナーが、方角によって分かれていて、ウェスト(West)とイースト(East)、そしてバーがあります。
<West> 2018年から始まった、時間のない人向けのExpress Elevator Lunch Menu(時間制限、1時間)£40がランチにあり、地元の英国人にも好評です。(飲み物は別オーダー) ワイン飲み放題£20、スパークリングワイン飲み放題£25なども人気!
アフタヌーンティーは、2:45pmー4:30pm、1人£42。食事で、2人以上におすすめの4品コースは、1人£70。
<East> ブランチは3品コースで£55、スターター+メインで£28など。ディナーはアラカルトで。ワインやカクテルなどがいろいろあります。日曜日の早い午後にはローストメニュー(サンデーロースト)があり、1人£48。
水曜夜8時からはライブ演奏が、金曜と土曜の夜8時からはDJが賑やかなおしゃべりで雰囲気を盛り上げます。
<Bar> 12:00~ イーストロンドンに面したほうにバー・コーナーがあり、軽いおつまみも食べられます。
◆「胡同/Hutong (ハトング)」(中華料理/33階)
北京ダックや点心、麻婆豆腐などいろいろな中華料理があるレストラン。ベジタリアン料理、ヴィーガン料理もあります。半個室があり、接待するビジネスマンにもよく使われています。
SHANGHAI BARが併設されていて、そこは予約なしでも入れます。
ランチは、4品コース(デザート含む)で£35。アラカルトや£55のコースも。ディナーは、おすすめコース£88。アラカルト、カクテル・ワインもいろいろあります。
◆シャングリラ・ホテルのカジュアルバー「バー31/Bar 31」(31階)
待ち合わせなどにいい、こじんまりとしたバー。ビールのセレクトがいいと評判です。
◆「ティング・レストラン」(アジア風モダンブリティッシュ料理/35階)
アジアのアクセントをつけたモダンプリティッシュな料理。朝食(6時30分~10時30分)からランチ、ディナー、アフタヌーンティー、深夜の食事(~23時15分)まで楽しめます。
ランチは2品コース£30、3品コース£35など。ディナーは3品コース£70、ワイン付きで£110など。ナッツフリーやグルテンフリー、ベジタリアン・メニューもあります。
◆「ティング・ラウンジ」(カジュアル料理、英国式伝統的アフタヌーンティー/35階)
ソファでゆっくりくつろいだ時間を過ごせる「ティング・ラウンジ」。
朝食向けの軽いメニューや、シャングリラホテルおすすめの身体にいいアジア料理(かつお節をかけた豆腐や、キムチサラダなど)があります。
評判のアフタヌーンティーは季節によりメニューが違い、夏は"Summer Afternoon Tea"で、ひとり£60。
◆シャングリラ・ホテルのバー「ゴング」(シャンパン&カクテルバー/52階)
ロンドンで最も高い場所にあるシャンパン&カクテルバー。中国の「赤龍」をイメージしたモダンなアジアの雰囲気の中で、深夜まで(平日深夜1時、日曜・祝日0時まで)お酒を楽しめます。
カクテルバー、シャンパンバー、スカイプール(水-土曜日の夜だけ営業)の3つのコーナーがあります。
実はアフタヌーンティもあり、人気の高い35階のレストランラウンジ「ティング」と同じもの。穴場で予約が取りやすいかもしれません。でも昼間でもバーは割と賑やかなのでそれがOKなら、おすすめです。
中国の人たちが、ロンドンで不動産をたくさん買っているというのは知っている人も多いと思いますが、中東の産油国カタールもそうなんです。
そしてこの「ザ・シャード」も、カタールがオーナー。
政府系のファンドを使ってランドマーク的なものを買ったり建設したりしているカタールは、「ザ・シャード」以外に、老舗百貨店「ハロッズ」(2010年に買収)、ロンドン東部にある大規模ウォーターフロント再開発地域「カナリー・ワーフ」、ウェストミンスター寺院そばの高級住宅街「チェルシー・バラック」を持っています。
ハイド・パークの真南で、ハロッズにも近い最高級マンション「ワンハイドパーク」は、カタールのハマド元外相とイギリスの不動産会社が共同所有、ロンドンオリンピックの選手村跡地に建てられた居住区も共同所有しています。
ヒースロー空港、セインズベリーズ(スーパー)の多くも、「ロンドン証券取引所」や「カムデン・マーケット」の一部も所有しているそうです。
以前と比べてミドルイースト出身らしい人たちがとてもロンドンに増えている感じがしていたので、こういうことを知ると、ちょっと理解できる気がします。